葛根の梅
西海酒造 | 兵庫県
西海酒造
播磨灘に面した兵庫県明石市の西部に位置する小規模な蔵元[西海酒造]
播磨灘に面した明石市の西部に位置する小規模な蔵元。灘五郷の「東灘」に対して、明石の地は「西灘」と呼ばれており、派手さはないものの古来、良質の酒が造られてきた歴史がある。
「空に舞う美しい鶴に乗り、大空を翔る夢を見て命名した」という『空の鶴』を醸す西海酒造の酒造りで特筆すべきは、米の栽培から酒の醸造まで一貫して行っていること。
しかも、当主自らが自家水田の土作りから関わり、レンゲによる緑肥・米ぬか・油かすを主体とした有機質肥料を用いて、酒造米の「山田錦」や兵庫県で開発された「兵庫北錦」を育てているのだ。
仕込み水は「寺水」と呼ばれる西灘の良質な地下水で、敷地内にある井戸から汲み上げて使う。毎年の米栽培から酒造りまでの様子を自社HPで見ることができるのも手間と時間をかけたまさに「手作りの酒」ならでは。
少量仕込みで直販主体のため、店頭で見かけることはほとんどないが、ぜひ手に入れて瀬戸内の海の幸を酒肴に味わいたい。