もろみあらごし 純米 どぶ
北島酒造 | 滋賀県
北島酒造
琵琶湖の南東に位置し、鈴鹿山脈系のやわらかな伏流水が流れこむ滋賀県湖南市にある[北島酒造]。現在は十四代目を筆頭に、温故知新を大切にした酒造りを行う。
琵琶湖の南東に位置し、鈴鹿山脈系のやわらかな伏流水が流れこむ滋賀県湖南市。JR甲西駅近くの山際に蔵を構える北島酒造の歴史は、1805年に淀藩配下の酒造取締役に任命されたことに始まる。戦時中は蔵を閉鎖するものの、戦後に代表銘柄となる「御代栄」を開発し、平成に入ると全国新酒鑑評会で金賞受賞。
現在は十四代目を筆頭に、温故知新を大切にした酒造りを行う。使用する酒米は、蔵元が信頼を寄せる農家から仕入れる近江米。渡船や玉栄、銀吹雪のほか食用米のみずかがみを使った一本も手掛けている。
「御代栄」と合わせて注目してほしいのが、挑戦ブランド「北島」。自然由来の菌で酒母を育てる昔ながらの生酛造りに取り組み、完全発酵の食中酒に辿り着いた。力強さもありながらスッと体に溶け込み、燗にするとなお力を発揮する。その表現力を例えるなら、コンパスではなくフリーハンドで円を描いたときのような、手描きならではの味わい。ラベルには表示されない、生きた素材が奏でる繊細な風味を楽しみたい。
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