日本酒の未来を守る! たった5500円の酒蔵投資が、日本酒業界を救うワケ
世界で日本酒の需要が高まる一方、日本国内の酒蔵は資金調達の壁に直面し、廃業が相次いでいます。こうした現状を打破し、日本酒業界を活性化させるために生まれた新サービス「Sake World酒蔵投資」。たった1口5,500円から酒蔵を支援し、未来の日本酒業界に貢献できる全く新しい仕組みです。このプロジェクトが目指すものとは? そして、日本酒の新たな可能性とは? 詳しくご紹介します。

Sake Worldは、新サービス「Sake World酒蔵投資」を開始しました。1口5500円に小口化された商標権「Sake World」を購入するだけで、日本酒業界の支援になるというユニークなサービス。その狙いや目的などを説明します。
日本酒業界の課題とは?
私たちSake Worldは、10年以上前から日本酒イベントの企画・運営などを行っていましたが、本格的に日本酒事業へ乗り出したのは2023年でした。
2023年時点では、国内の日本酒市場は縮小していましたが、グローバル市場に目を向けると、日本酒市場は拡大しており、輸出量も増加していました。そのため、私たちは、世界市場で伸びているのだから、世界での需要増大に合わせて、日本酒業界はもっと成長するはずだと考え、日本酒を国内外で知ってもらうために日本酒メディア「Sake World」を運営したり、海外の人でも日本酒を購入・流通できる、日本酒のNFTマーケットプレイス「Sake World NFT」を運営してきました。
しかし、日本酒の事業に取り組む中で分かってきたのは、国内の日本酒業界を発展させるためには、情報発信や販売チャネルなどの強化といった需要喚起の取り組みだけでは不十分だということでした。
日本酒を供給する酒蔵の課題、特に“酒蔵の資金調達”の課題に取り組む必要があることが見えてきたのです。
なぜ、酒蔵の資金調達が問題なのか?
日本酒を造るためには、当然ですが、製造設備が必要です。
世の中の好みに合わせた酒質への対応や、スパークリング日本酒や生酛づくりなどの新たな酒造りにチャレンジする場合には、設備投資が必要となり、その金額は多額になる場合もあります。
しかし、国内需要の縮小によって、長年経営不振が続き、自己資金で新たな設備投資をすることはできず、金融機関への融資をしたけれども断られてしまった、というケースが往々にあります。
投資家から出資を受けて資金調達する方法もありますが、中小酒蔵の多くは、酒税の軽減税率の適用を受けており、出資によって資本金が増えると、軽減税率の適用を受けることができず、酒税が増えることが懸念されます。また、ファミリー経営を行ってきた酒蔵にとっては、外部からの出資は受け入れ難いという事情もあります。
このように、酒蔵が、新しい酒造りにチャレンジしたいと思っても、その設備等の費用を確保するための資金調達方法は、現状では限られています。
そのため、いくら海外市場が拡大しチャンスが広がっているとしても、資金面で酒蔵が新たな日本酒作りをするにはハードルがあり、需要の拡大に対して、国内の酒蔵が対応に困る環境が続いています。
そこで、酒蔵が新たな酒造りにチャレンジするにあたり、日本酒ファンや一般の方から資金を調達できるように、新サービス「Sake World酒蔵投資」をスタートさせました。
Sake World酒蔵投資の仕組み
「Sake World酒蔵投資」は、酒蔵が使用する商標権を小口化して販売することで、酒蔵は新商品の開発資金などを獲得。ユーザーは、少額から酒蔵が使用する商標権を購入でき、長期にわたって、酒蔵から出荷された商品の数量に応じて配当(商標権を使用したロイヤリティ)などを受け取ることができます。
この仕組みにより、酒蔵にとっては、経営権を維持したまま、資金調達をすることができる点でメリットがあり、ユーザーにとっては、特定の商品(銘柄)に限定して投資でき、(酒蔵の経営状況に左右されず)当該商品の出荷量に応じて配当を得ることができるというメリットがあります。さらに、ユーザーは希少な日本酒を優先的に購入できたり商標ロゴの使用権を得られるなどのメリットも受けることができます。
第1弾のサービス開始
本サービスの第1弾では、2024年11月に弊社の日本酒事業「Sake World」にてグループ化した酒蔵「Sake World牧野蔵」(以下「牧野蔵」といいます)にて使用される、商標権「Sake World」を小口化し、1口5500円(税込)で販売します。仕組みの概要は以下のとおりです。
“牧野蔵を第1弾”というと
結局、自社の酒蔵の資金調達をするのか!
何が、日本酒“業界”の発展だ!?
という声が聞こえてきそうですが、牧野蔵は、複数の日本酒をブレンドした特注の日本酒(これを、私たちはオーダーメイド日本酒と呼んでいます。)を製造するユニークな酒蔵です。ブレンドには多種多様な日本酒が必要になるため、協力いただいている酒蔵の日本酒を使用しています。そのため牧野蔵の出荷量が増えることで、ブレンドに使用する原酒を提供する他の酒蔵の出荷量も必然的に増えます。つまり、牧野蔵の成長は単なる一酒蔵の発展にとどまらず、日本酒業界への発展にもつながるのです。
オーダーメイド日本酒が業界を救う!?
牧野蔵で製造するオーダーメイド日本酒は、複数の日本酒をブレンドすることによって、世界各国の料理や味、シーン、一人一人の好みなどにピンポイントに調整できる点が特徴です。
Sake Worldのオーダーメイド日本酒のプロジェクトは、2022年に京都の増田徳兵衛商店、北川本家、松井酒造の3酒蔵の協力を得て始まりました。
そうして誕生したのが、オーダーメイド日本酒「Assemblage Club」です。最初の商品は和牛に合わせた商品で、2023年のシンガポール酒チャレンジで金賞を受賞。その後も、オーダーメイド日本酒は海外のコンクールを中心に数々の賞を受賞しました。
現在「Assemblage Club」は国内外の多くのホテルや飲食店で提供されているほか、飲食店からの注文を受けて、当該店舗専用のオーダーメイド日本酒を提供しています。さらには、2025年1月には個人でブレンド日本酒作りを体験できる店舗「My Sake World」がオープンし、一人一人の好みに合わせてブレンドされたオーダーメイド日本酒が提供されています。
このようにオーダーメイド日本酒は、細やかな味の調整が可能でオリジナル商品が提供できるというメリットから、現在、急速に広がっています。
このオーダーメイド日本酒は、日本酒業界の発展の起爆剤になる可能性を秘めています。
オーダーメイド日本酒をつくる際にブレンドする原酒は、牧野蔵で製造されるものだけでなく、「オーダーメイド日本酒」のプロジェクトを応援いただいている各酒蔵より納入を受けることになります。つまり、オーダーメイド日本酒の出荷量が多くなればなるほど、必然的に、原酒を出荷いただける酒蔵の出荷量も増えることになるのです。
2025年2月時点で、55蔵の酒蔵にブレンドを承諾いただいていますが、今後も協力いただける酒蔵を増やしていく予定です。
協力酒蔵:藤井酒造/広島、石鎚酒造/愛媛、齊藤酒造/京都、池田酒造/京都、高の井酒造/新潟、松井酒造/京都、仁井田本家/福島、土田酒造/群馬、増田德兵衞商店/京都、北川本家/京都、玉乃光酒造/京都、キンシ正宗/京都など
オーダーメイド日本酒の出荷が増えれば、協力酒蔵の原酒の需要も高まり、日本酒業界全体に大きなインパクトを与える可能性があります。是非、オーダーメイド日本酒をつくる牧野蔵とともに、日本酒の未来を一緒に育てていきましょう。
酒蔵の資金調達インフラを目指して
2024年12月、日本酒を含む「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。これを機に、グローバルで日本酒の注目度は高まっており、日本酒の需要はさらに高まると見込まれています。
そこに、私たちがチャレンジしているオーダーメイド日本酒に限らず、様々な日本酒が生まれて供給されることで、日本酒はグローバルにおいてさらに発展できるはずです。
そのためには、酒蔵が様々な日本酒づくりにチャレンジできるように、資金調達の仕組みが必要です。「Sake World酒蔵投資」のサービスが、日本酒業界全体の資金調達インフラにまで昇華させていけるよう、ぜひ皆さんのご支援をお願いいたします。
■販売サイト・ホワイトペーパー
販売サイト :https://invest.sakeworld.jp/to-sakefan
ホワイトペーパー :http://invest.sakeworld.jp/contact
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