様々な“変化”を実感した一日
「クールジャパンDXサミット2025」レポート
日本の観光産業の最新トレンドと今後の戦略について、業界の垣根を超えて論ずる機会を創出する「クールジャパンDXサミット」。2023年より継続開催される中、2025年は11月21日に開かれた。Sake Worldでは2024年に続いて参加。引き続きブース出展とセッション終了後の交流会で提供される日本酒を協賛した。
注目度が増した2025年
八芳園から[TODA HALL & CONFERENCE TOKYO]に会場を移した今回。
東京駅八重洲口すぐという立地になったわけだが、昨年以上に様々な事業会社が出展ならびに登壇。後に主催会社であるVpon Japan CEOの篠原好孝さんに話を聞いたところ、年々注目度が高くなっているのは間違いないという。
クールジャパンDXサミット2025では、セッション会場前に各企業ブースを設置。つまりセッション目的だとしても、必然的に一度はそこに目がいくという設計だ。
だからといって、必ずしも優位になるわけではない。寧ろ初見で伝わらなければ、より箸にも棒にも掛からぬ結果が待ち受ける。去年以上に“晒される”ことを意識しながらのブース設営となった。


1年間の変化を実感
冒頭述べた通り、Sake WorldにとってクールジャパンDXサミットは二度目の参加となったが、結果的に、事業としてこの一年の変遷を図らずも実感することとなる1日となった。
現在6事業を展開するSake Worldだが、前回(2024年12月)時点は半数の3事業(Assemblage Club、Sake World NFT、Sake Worldメディア)。オリジナル日本酒づくり体験施設「My Sake World」は第一号店[御池別邸]プレオープン期間、オーダーメイド日本酒製造拠点の[牧野蔵]も事業承継直後ではあったものの、酒蔵ブランドオーナーサービス[酒蔵投資]にいたっては完全に“無”であった。
事業立ち上げ1年目から2年目における歳月なので、こうした変遷は特段おかしな話でもないが、当事者側も振り返る機会がないため、こうした機会は貴重でもある。まさに光陰矢の如し。
事業が具体かつ多角化したことは、「日本酒の価値を最大化する」というスローガンの伝え方も、より細心の注意を払っていかなければならない。そこが伴っていなければ、いくら“ユニーク”とはいってもそれ以上の進展が見込めないからだ。
ブースには多くの来場者が立ち止まり、目を通し、各種事業に対しての質問が寄せられた。
中には「My Sake World」へ以前来店したという方や、運営会社リーフ・パブリケーションズの祖業である、「Leaf」のポスターを見て足を止めたという、かつての読者の姿も。2026年で創刊30周年という蓄積の賜物もあれば、この1年における“新規事業”に関する広報活動の成果ともいえる。

一方で、さらなる成長を促していくためには、工夫を施す必要があることも実感。
Sake Worldとしても、リーフ・パブリケーションズとしても、京都を拠点に多彩な事業を展開する企業特性をいかに伝えていくか、今後はより戦略性が問われ、それに伴ってブースの見せ方も変わってくる。
それはセッション終了後の交流会にも当てはまる。
今回Sake Worldでは、リリースしたばかりのオリジナルブランド「Assemblage Club」新商品[KASUMI]を提供。
他にも、石川県にある福光屋、同じ伏見の月桂冠も酒類を提供。前者は代表銘柄「加賀鳶」、後者は昨今飛ぶ鳥を落とす勢いの「アルゴ」が所狭しと並んだ。また缶形態で様々な銘柄を展開するKURAONEは、日本酒アイスを企業ブースにおいて提供。


交流会では、俳優の伊藤英明・斎藤工両氏や大阪観光局局長で昨年の大阪関西万博でも陣頭指揮をとった溝畑宏氏など、各界で活動するビジネスパーソンが参加。その中にAssemblage Clubがあるのは貴重な機会だ。
他方、手に取る方からすればブランドを対等に評価することを意味し、そこに創業年数や、事業としての認知度は関係ない。
結果として、早い段階に完飲いただき、ポテンシャルの一端は示せたといえるが、本格的に拡販するにあたり、どのようなブランドとしていくか、日本酒-さらにいえばアルコール飲料としてどのようなポジションを確立させるか、考えるべき内容は多い。
セッションも他ブースも大盛況
当日は想定以上の訪問対応のため、別会場のセッションの様子をほとんど伺えなかったがこちらについても大盛況であった。
クールジャパンDXサミット2025は、「観光」に対し、インバウンド、伝統文化、食、ファッションなどといった直接的に起因するものはもちろん、それらを組み合わせることで造成されるコンテンツも対象。言い換えれば、少しでも当てはまれば該当するわけだが、セッション登壇者についても同じことがいえ、多士済々なスピーカーが様々なテーマで議論を重ね、一言一句に来場者は耳を傾けていた。なお、日本酒関係では、先述の福光屋が「発酵」をテーマに、14代当主である福光太一郎氏がスピーカーをつとめている。

オープニングセッションの様子

ブースに関しても、各企業が提供するサービスから、クールジャパンのさらなる発展を示唆したものであった。それも国内外から集結し、リーフ・パブリケーションズや月桂冠のような京都もあれば、海を渡って台湾からの“参戦組”も。

月桂冠総合研究所大石麻水氏(左)と小髙敦史氏(右)3月には同社の昭和蔵で「伏見酒フェス2026」が開催される。

KURAONEⓇ CEO 澤田且成氏。My Sake World京都河原町店プレオープンにも参加。







一見すると「これは関係あるのか?」といったものも、実際に話を聞いてみると「なるほど!」と膝を叩いて納得。クールジャパンとの組み合わせは、まだまだ無数に存在している。それはSake Worldも同様。日本酒は以前より観光分野との親和性は高かったものの、My Sake Worldをはじめとして表現技法にはまだまだ余地が残されている。

篠原さんによると、2026年も開催の意向とのことだ。また1年が経ったとき、この事業はどのような立ち位置となっているか。お互いの発展を今から楽しみにしたい。



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