鍋に合う日本酒を見つけに!「酒処鍋小屋2026」で聞いたご当地鍋に合う日本酒
寒い冬に全国のご当地鍋と日本酒を楽しめるイベント「酒処 鍋小屋 2026 supported by ダイショー」が2026年1月17日から2月1日まで横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催されている。寒さが厳しい冬の季節に開放的な空間で、18種にも及ぶ全国各地の名物鍋と100種を超える選りすぐりの日本酒をメインにしたイベントだ。
INDEX
「酒処 鍋小屋」は2016年から10回目の開催

昨年は開催期間中に約24万人の来場者を記録するなど、“横浜の冬の風物詩”ともなっている本イベントは2016年の初開催から数えて今年で10回目。

今年は「宴 -utage-」をテーマに、レトロでノスタルジックな雰囲気の中で牛たん麻辣火鍋(宮城県)や比内地鶏のしずく・秋田きりたんぽ鍋(秋田県)、越後かに白子味噌鍋(新潟県)、かもと霜降りひらたけ鍋(長野県)など全国の個性豊かな鍋やおつまみ、さまざまな日本酒が立ち並び、エンタメコンテンツも豊富なラインナップとなっている。

イベントは屋台ブースを巡って好きな鍋や日本酒を注文するシステム。

「ちょい呑みチケット」(2,200円)を購入するとオリジナルお猪口と日本酒のチケット3枚がセットになっている。いろいろな日本酒を少しずつ飲み比べたい人にはおすすめだ。
きりたんぽ鍋とのペアリングには冬限定「雪の茅舎 純米吟醸 生酒」がおすすめ

「酒処 鍋小屋 2026 supported by ダイショー」に出店している各ブースから、ご当地鍋とそれに合う日本酒について詳しく話を聞いた。まずは「秋田おおだて屋」。

秋田の鍋と言えば言わずと知れたきりたんぽ鍋。比内地鶏ベースの濃厚な味わいは寒い季節に体をぐっと温めてくれる。そんなきりたんぽ鍋に合う日本酒を店主に聞いてみると「雪の茅舎 純米吟醸」(齋彌酒造店)をおすすめしていた。

「きりたんぽは地鶏のスープや醤油ベースで味が濃厚なので、すっきりとした『雪の茅舎』が合います。酒通が好む味わいでこだわりが感じられます。これは冬限定の『雪の茅舎 純米吟醸 生酒』で今しか飲めない飲みやすさやまったりとしたふくよかな味わいが楽しめます」
またメジャーな人気を誇る「山本ピュアブラック」(山本酒造店)も推していた。丁寧に1本1本こだわってきちんと飲み手に行き届くように作られた「山本ピュアブラック」は、きりたんぽ鍋とも相性が抜群だ。
「世界の鍋島」はどう飲み比べる?

「鹿児島黒鍋 南九ノワール」では鹿児島産の黒豚や黒牛という鹿児島の銘柄牛を使ったメニューをメインに、九州の肉料理や揚げ物が立ち並ぶ。

こちらの看板鍋は「鹿児島黒鍋 黒牛黒豚-極-」。黒豚と黒牛、さらに黒い味噌を使った味わい深い一品だ。この鍋に合う日本酒は「鍋島」(富久千代酒造)。2011年の世界最大級のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」の日本酒部門でチャンピオンになったことから「世界の鍋島」とも呼ばれている。
「『鍋島』は綺麗なバランス型の日本酒でどんな料理とも合いますが、旨口の『鍋島 特別本醸造』と辛口の『鍋島清酒肥州』が特におすすめです。『肥州』はお手本のような辛口で鍋にはぴったり。また本来は濃厚な鍋のような味には純米酒など濃醇な味と相性がいいのですが、この旨口の『特別本醸造』は控えめで上品なので濃い料理にも合います」

「鹿児島黒鍋 南九ノワール」では6種類もの「鍋島」を取り揃えているので、飲み比べで自分のお気に入りを見つけるのもよさそうだ。
ホルモン鍋や串カツなど脂の多いグルメにはシャキッとした辛口を

「鶴橋・たかだや」では大阪の名物グルメであるホルモン鍋やどて煮などをラインナップしている。そこに合う日本酒を聞くと「千利休 特別純米酒 五味からくち」(利休蔵)とのこと。

「最初にガツンと淡麗感がくるのですが、さっぱりとしているのでとてもバランスがいいお酒です。ホルモンは脂が多いのでシャキっとした瑞々しさがよく合い、食も進みますよ。同じようにどて煮や串カツなどの大阪グルメとの相性もいいです」

ということでこちらで4種の日本酒飲み比べセットを注文してみた。飲み比べは「千利休 純米酒」、「千利休 特別純米酒 五味からくち」、「千歳鶴 なまら純米辛口」(日本清酒株式会社)、「一竿風月 黒純米」(喜久水酒造)だ。
「千利休 特別純米酒 五味からくち」は一口飲んでみると、たしかにピリリとした辛さと圧倒的な淡麗のスッキリ感が口の中に染み渡った。しかしその後はとてもさっぱりとして後味は爽やか。「千利休 純米酒」のほうがなめらかで飲みやすく、明確な違いが楽しめて面白かった。
「千歳鶴 なまら純米辛口」はキレのある飲み口で、まったりとしたどて煮の味噌の味わいとよく合った。「一竿風月 黒純米」はボディが強く、濃醇さが際立つ味わい。いずれも飲み比べてみることでスッキリとした味わいや辛さの繊細な違いに気付くことができた。
さいごに
熱々で味の濃い鍋にはビールやハイボールなど冷たい炭酸のお酒との組み合わせがまず頭に浮かぶが、今回のイベントを通じて辛口のこうした日本酒と合わせると鍋の旨味をさらに引き立たせ、食欲もさらに進むことがよくわかった。またそれぞれのご当地鍋にその土地で作られた日本酒のペアリングの相性の良さはもちろん、「この鍋にはこの日本酒を合わせてみよう」という自分好みの鍋と日本酒を同時に見つけられる発見も。会場内の装飾にはこたつやスナック、レトロな看板なども立ち並び、冬ならではのどこか懐かしい日本文化を満喫できるイベントとなっていた。

筆者が訪れたのは平日の12時頃だったが、会場の横浜赤レンガ倉庫イベント広場は超満員の大盛況だった。寒さが厳しいこの季節に、栄養満点でバラエティ豊富な全国の鍋を食べながらその鍋にマッチする日本酒を飲むという贅沢なひと時を、ぜひ過ごしてみてほしい。「酒処 鍋小屋 2026 supported by ダイショー」は2026年2月1日まで開催中。
ライター:エタノール純子
さまざまなお酒を飲み歩き、30歳を過ぎて日本酒に行きつく
最近はスパークリング日本酒にハマっている

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