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六左ゑ門

京の路地裏酒場、辿り着いたものだけが味わえる山形の酒と肴

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京の路地裏酒場、辿り着いたものだけが味わえる山形の酒と肴

京都繁華街の路地裏、朱色に灯る隠れ家酒場「六左ゑ門」。ただ住所は非公開。辿り着ける者だけが味わえる酒と肴。

とは言いつつヒントは多い。路地奥で山形料理を肴にお酒を楽しむ「ふくや京都」を任されていた伊藤さんが独立。開店したのは京都の繁華街、四条河原町の路地裏にひっそりと暖簾を掲げていた「おばん菜 ふじ井」があった場所だ。

【ふじ井】の看板を残した外観から一歩入ると朱色に灯る伊藤さんワールド。

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店主 伊藤拓見さん
プロフィール
山形県出身。24歳から京都の飲食業に身を置く。「ふくや京都」に勤続後、2022年12月独立

場所と空間と人の縁

「能面、曼茶羅、勝新…好きなものを集めた濃い空間ですが、神棚の招き猫やビールグラス、食器棚など【ふじ井】から受け継いだものです。」

独立に関しては「大将とは同じ山形出身という縁があり、2022年の2月ごろ、ここでやらへん?と声を掛けてもらって【ふくや京都】のオーナーも賛成してくれたので決断しました」

そんな【ふじ井】より受け継ぐのは空間以外にも料理も

伊藤さんが【ふじ井】で必ず頼んでいたという油揚げ700円。白ねぎと鰹節に山形「ハナブサ醤油」のほんのり甘めのだし醤油をかけて。

他にも山形のお肉屋さんの自家製ベーコン焼き900円~。燻製の香りが控えめなところがお気に入りとか。

京赤地どりのムネ肉を使用したとりわさ700円~。山形「ハナブサ醤油」のほんのり甘めのだし醤油が合う。

〆は名物鮮魚山形のだしかけ。この日はアジ、ふぐ、ブリ。野菜を刻んだものを「だし」といい、シャキシャキとねばねばの食感がクセになる。さっぱり軽やかで旨い。

住所非公開ながらもわざわざ見つけて扉を開けに来る人が多数。たどり着いたその先に山形の酒と肴が待っている。

山形の地酒

日本酒は全て山形の酒屋さんより送られていることの事。定番から日替わりまで種類豊富なラインアップ。

●まずは定番の日本酒3種を。

山形県 加藤嘉八郎酒造「大山 特別純米酒 十水」

江戸後期に確立した仕込み方法「十水」で仕込む。通常より1~2割少ない水で仕込むのでコクが生まれる。たっぷりの米の旨味と酸味が調和され濃醇でキレが抜群。肉料理やクリーム系など、しっかり味の料理を引き立て、冷やはもちろん、お燗にしてもよし。

山形 和田酒造「改良信交 特別純米酒 あら玉」

地元河北町産の幻の酒米”改良信交”を使用した特別純米酒。お酒は味わい深くしっかりとした旨味と後味のキレの良さ。冷でも燗でも楽しめる。

山形県 朝日川酒造「山吹極 生酛純米無濾過原酒」

“酒が飲み手を選ぶ酒。上級者向け食中酒”という肩書きを持つ。ズドンと来る個性ある太い味わいに古酒に似た独特の香りを持つ。吟醸酒とは対照的な、コクのある深い味わい。

●続いては日替わりの3種

山形 水戸部酒造「山形正宗  激濁 純米吟醸にごり生酒」

山田錦・雄町・出羽燦々をバランスよくブレンドしタンクのオリを集めて手詰めした真っ白に濁った純米吟醸。口当たりクリーミーかつ芳醇な美味しい甘味でキレ抜群。

山形奥羽自慢「純米大吟醸 無濾過生原酒」

全てフレッシュ&ジューシー。山形県産の出羽燦々を使用したこの純米大吟醸酒でマスカット様な爽やかな香りと甘味が口いっぱいに広がる。発酵由来の微炭酸がキレを感じさせてくれる。

山形 出羽桜「出羽桜 山廃 特別純米酒」

「山廃仕込み」とは酒母仕込みの方法の一種で、力強い味わいが魅力。手間暇がかかる分、五味豊かな“複雑な味わい”と“美しいキレ味”に満たされる。

山形の日本酒が常時ラインナップ。定番から日替わりまで種類豊富なので、酒場料理や山形の肴と共に堪能したい。扉を開けたものだけが味わえる魅惑の空間と極上の酒を。

六左ゑ門

六左ゑ門

HP
https://www.instagram.com/6zaemon9/
営業時間
18:00~翌2:00(L.O/翌1:00)
定休日
火曜日

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