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一献うるうる

[一献うるうる]レトロな京町家で気張らず日本酒三昧を

京都を代表する3酒蔵による奇跡のコラボから生まれた「アッサンブラージュクラブ」。居酒屋[一献うるうる]では、街の酒販店では手に入らないこの希少な日本酒が楽しめる。華やかに香る特別な味わいを、旬の一品とともに味わいたい。

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昭和初期の京町家を生かしたノスタルジックな空間で、全国各地から集めた日本酒が味わえる居酒屋[一献うるうる]。「アッサンブラージュクラブ」をはじめとする選りすぐりのラインナップは日本酒ファン注目だ。

ツウはもちろん日本酒を飲み慣れない人も歓迎

この2月に11周年を迎えた居酒屋[一献うるうる]。昭和初期の京町家を生かした空間には、柱時計や古い洋楽のレコードジャケットが飾られ、なんともノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
「お酒を飲む人と飲めない人が一緒に来られてもいいお店をめざしています」とのディレクターの西脇さんの言葉どおり、いわゆる日本酒専門店の入りにくさはまったく無し。普段日本酒に慣れない人はビールやカクテルを楽しんで、気になるかわいいラベルのお酒があるから飲んでみようかくらいで充分。とにかく構えず気楽に飲んでほしいという思いだ。
それでいてガチな日本酒愛好者にとっては、目が輝いてしまうラインナップが憎いばかり。地元京都を筆頭に全国から選ばれた人気の銘柄が揃い、さらにこれらの日本酒30銘柄が飲み放題の宴会コースは6,000円からというからうれしくなる。
京都らしいおばんざい、生麩や湯葉料理から、がっつり系のとりから大盛り、一番人気のポテトサラダまで幅広い一品料理と合わせて、気張らず日本酒三昧を楽しめる。

お酒がすすむ一品料理の数々

牛スジだしまき 1,600円
ボリューム満点、ふわふわ食感が自慢のだしまきはオープン当時からの変わらぬ人気メニュー。それだけでも充分美味しいのに、出汁たっぷりの和牛スジ煮込みをかけてしまった変化球の逸品。牛スジのとろとろ感は玉子の柔らかさに負けないほど。出汁は白味噌を隠し味にしたちょっとピリ辛な味わいで、これだけでもお酒が飲めるとの声あり。


ちりめん山椒と季節のサラダ 1,300円
旬の野菜、春はタケノコを散りばめ、自家製のちりめん山椒を盛り込んだお酒のアテになるサラダ。手作りのおろしにんじんドレッシングを回しかけてあり、さらにたっぷりの白味噌ドレッシングで味変が楽しめる。白味噌ドレッシングはちりめん山椒にかけても相性ぴったりだ。日本酒はドレッシングのオイル分と合うアッサンブラージュクラブとのペアリングがおすすめ!

京都をはじめ全国から銘酒をセレクト

Assemblage Club 01 CODENAME :Taro’  60ml 1,000円、5勺1,500円、1合3,000円
株式会社北川本家北川本家(京都) 販売/株式会社リーフ・パブリケーションズ、アルコール度数 15%、精米歩合 非公開

京都の3蔵元(増田德兵衞商店、北川本家、松井酒造)が協力し、日本酒をブレンドする“アッサンブラージュ”手法から生まれたプレミアムな一本。
「昔から推している富翁、月の桂、神蔵がまさかのブレンド!?とまず興味を惹かれました。飲んでみたらしっかり味が走っている感じ。データではお肉に合いそうだけど、それ以外でも色々なものに合うかな。サラダの白味噌ドレッシングと合わせたら、口の中を気持ちよく流してくれてすごいと思いました」

富翁 純米吟醸 丹州山田錦 生原酒 5勺600円、1合1,200円
株式会社北川本家(京都府伏見)、アルコール度数 16%、精米歩合 55%
京都府綾部市で契約農園で農薬をほとんど使わず栽培した山田錦を使用。京都独自の酵母「京の琴」と伏見の仕込み水で醸し、オール京都にこだわっている。
「京都に来られた方はやっぱり京都の地酒を飲みたいんですね。でも辛口が欲しいと言われる。京都は軟水よりの水で仕込むので、辛さはあまり出ないんです。でも料理に寄り添うのが京都のお酒の得意なところ。特にこのお酒ははんなりと優しくて、甘さが口に残らず、料理の余白部分を演出してくれる。野菜、魚、肉でもなんでも合わせられます」

光栄菊 SNOW CRESCENT2024 無濾過生原酒 5勺700円、1合1,400円
光栄菊酒造株式会社(佐賀県)、アルコール度数 13%
一度は廃業した蔵が、2019年に2人のテレビマンの手により復活。造りを任された若き名杜氏の醸すフレッシュな味わいの酒は一躍評判となった。
「光栄菊の杜氏さん、山本克明さんが愛知県の酒蔵におられた時から仲良くさせていただいてて、杜氏さんラブみたいな感じ(笑)。やはり人柄を見てお酒を好きになることも多いです。佐賀の蔵を立ち上げて、すぐに駆け付けたくらい好き。このお酒はグレープフルーツっぽい味わいで、シュワシュワした酸がおもしろい。アルコールも13度と低めでじわじわした旨みが楽しめます。ちょうどいい酸と苦味が絶妙なバランスに立っているお酒ですね」

日本酒好きを増やしたい思いが伝わる

今、週1回お昼にカフェとして営業中。ハンドドリップのこだわりのコーヒーと惣菜トーストほかのフードメニューが楽しめる。「コーヒーと日本酒のコースをイベント的に出すのもおもしろいかなと考えています」と西脇さん。また、コロナ禍でしばらくできていなかった蔵元を招いてのイベントも再開したいとか。
難しく思われがちな日本酒のハードルを下げて、誰でも楽しく飲んでほしいというのがお店のスタンス。できるだけ間口は広く、でも奥に入れば深い。もっと日本酒を好きになってもらいたいという熱い思いが伝わってくる。

一献うるうる

一献うるうる

住所
京都府京都市下京区燈籠町601-1Googlemapで開く
TEL
075-352-0680
HP
https://www.kyoto-uru-uru.com/
営業時間
17:00~23:00(LO/料理22:00、飲物22:30)
定休日
不定休

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