洋風居酒屋 水田食堂
ひと手間かけた一品料理によく合う日本酒を厳選
訪れるたびに新しい銘柄に出合える楽しみも
御池通りから木屋町通りをひと筋南へ。ふらりと立ち寄って、料理とお酒を楽しみたいのが[洋風居酒屋 水田食堂]だ。店を営むのは、店主の水田貴志さん。イタリアンや洋食店のほか、[Ace cafe]系列の[Sunny]や[in the soup]に10年勤務した後に独立。2022年11月にこちらをオープンした。以前は女性や若い世代をターゲットにした料理を手掛けていたものの、こちらではじっくり腰の据わったラインナップに。「一日の終わりは、ちょっと気の利いた料理とお酒があれば幸せ」そんな大人たちに向けた献立を用意してくれる。
馴染み深いメニューながらなぜか箸が止まらない、そんな料理の数々がこちら。
豚肩ロースを低温調理で火入れすることで、しっとりやわらかに仕上げる焼豚800円。甘めのソースが肉の力強い旨みを引き立てる。
タンドリーチキンの唐揚げ800円。ヨーグルトやスパイスに漬け込んだ鶏もも肉の唐揚げは、お酒のアテにもぴったり。
水田さんの細かな仕事ぶりが伺える、イカ墨のソーセージ800円。細かく切ったスルメイカを生地に混ぜ込むことで、ソーセージなのにイカの旨みを感じる不思議な美味しさの一品に。
ドリンクメニューには生ビールやワイン、焼酎など定番が並ぶ中、日本酒は「グラス500円、1合1200円」の文字が。取材日のラインナップは、[陣屋 純米辛口](福島・有賀醸造)、[酒屋八兵衛 山田錦 純米生原酒](三重・元坂酒蔵)、[山和 特別純米 蔵の華](宮城・大和酒造店)、[Vivid純米吟醸無濾過生原酒(青、緑)](京都・ハクレイ酒造)の5銘柄で、食中に合う辛口やフレッシュな生酒など、バランスのよい品揃え。味わいや銘柄を記したメニューはあえて用意せず、ゲストとの会話の中で好みのものを選んでもらうのが水田さんのスタイルだ。
水田さんが全幅の信頼を寄せるのが、京都駅近くに2022年11月にオープンした日本酒販売店[SiZUK(サケノシズク)]。各地の銘酒が揃うだけでなく、スタイリッシュな内装や、角打ちスタイルで飲めることでも話題のこちらの店を定期的に訪れては、料理との相性のいい酒を仕入れているという。
ビルの2階にある[水田食堂]の店内は、L字型のカウンターにわずか10席。水田さんは「自宅のキッチンにみんなが来てくれるような感覚なんです」と笑顔を見せる。カウンターに日本酒を並べて説明していると、他の席から「同じものを、こちらにも」と声がかかることもあるという和やかな雰囲気も魅力だ。日本酒は4合瓶で提供されるので回転も早い。次に足を運ぶ時は、料理はもちろん、新しい銘柄との出合いも楽しみにしたい。

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