出世男 純米酒 うねび
河合酒造 | 奈良県
河合酒造
江戸時代の街並みを残す今井町に現存する唯一の酒蔵として酒造りを行う[河合酒造]。味わいの幅広さに深い歴史を感じることができる。
奈良県橿原市、大和三山に囲まれた今井町は、戦国末期より商業都市として栄え、現在も中世からの街並みを残す。そんな歴史情緒溢れる町に現存する唯一の酒蔵として酒造りを行う[河合酒造]。1772(明和9)年には酒造業を営んでいたと伝わる。現在、杜氏として蔵を引っ張るのは16代目蔵元。「想いが伝わる酒造り」を信条に、昔ながらの伝統の技法を用い、丁寧に少量造りを手掛けている。
「出世男」は、その縁起の良い名前から地元で愛される銘柄。代表的な本醸造原酒は、原酒ならではのボディとふくらみが味わえ、アルコール度数は18%。玄人に好まれ、地元名産の柿の葉寿司を軽く炙って肴にすれば、いつの間にか杯が空に。そのほか華やかな大吟醸、さっぱりと楽しめる純米酒なども人気で、味わいの幅広さに深い歴史を感じることができる。
母屋の河合家住宅は国の重要文化財に指定。酒造期以外は、蔵の一部に備えた展示室を公開している。観光に訪れた際は蔵の歴史文化に触れ、「出世男」をお土産にしたい。