イベントレポート

GI「京都」が清酒として新たに指定!記念発表会の様子をレポート

本発表会は、地理的表示(GI)「京都」が清酒として新たに指定されたことを記念して 1月21日に記念発表会が開催。その様子を2024 Miss SAKE 京都の津田朋佳がレポートする。

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地理的表示(GI)「京都」が清酒として新たに指定されたことを記念して 1月21日に記念発表会が開催。

GIとは、その地域ならではの自然的、人文的、社会的要因の中で育まれてきた品質や社会的評価などの特性を有する産品の名称を、生産地や原料、生産方法などの基準とともに登録し、国が保護する制度だ。

日本酒は2015年に国レベルのGIとして「日本酒」が指定され、原料米に国産米のみを使用し、日本国内で製造された清酒のみが「日本酒」を名乗ることができるようになった。近年では各地域でのGI登録が進み、2025年には「京都」も新たに登録された。

京都府酒造協同組合 理事長 大倉博氏は、「京都で造られ、京都で育まれてきた酒こそが京都の酒である」という力強い言葉。伝統を守りながらも革新を恐れず、時代に応じて変化を続けてきた京都の酒造り。その背景には、京都の食文化とともに歩んできた日本酒の存在があり、文化と文化が寄り添い合うことで、酒の味わいそのものが深まってきたという話が印象的だった。
Miss SAKEとして、日本酒単体の魅力だけでなく、それを取り巻く文化との関係性まで含めて伝えていくことの大切さを、改めて感じた。

文化庁 生活文化創造担当参事官 武藤高之氏からは、和食、日本酒、そして京料理がユネスコ無形文化遺産として登録してきた流れに触れ、今回のGI「京都」認定が、京都の食文化・清酒文化が世界へと広がる新たなきっかけになるのではないかとの期待を語った。

京都府立大学 生命環境科学研究科 准教授 中村貴子氏による講演では、GI京都の基準づくりに携わった立場から、京都の日本酒の特性や歴史的背景について詳しく説明があった。「伝統は、言葉にして伝えていかなければ残らない」という言葉が特に心に残った。
Miss SAKEの活動もまた、日本酒の味わいだけでなく、その背後にある価値や想いを“言葉”として届ける役割であることを、強く実感した。

京都の日本酒は、華やかでありながら口当たりがやわらかく、調和のとれた丸みのある味わいと、品のある香りが特徴で、京料理に寄り添う酒であると表現。主張しすぎることなく、しかし確かな存在感を持つ。その在り方は、まさに京都という土地そのものを映しているように感じらる。
この「寄り添う日本酒」という表現は、今後京都の日本酒を伝えていく上で、大切にしたい言葉の一つとなった。

また、京都の地形や気候、水質、米、酒造技術がどのように酒質に影響しているかについての説明を通して、日本酒は自然と人の営みの積み重ねによって生まれるものであることを、改めて深く理解することができた。京都の酒造りが、早い段階から新しい技術を柔軟に取り入れてきた背景には、地域としての強い結束力があったのではないかという話も印象的だった。

トークセッションでは、GI京都管理機関を代表して京都府酒造協同組合 理事長 大倉博氏、酒造会社を代表して株式会社北川本家 代表取締役 北川幸宏氏、酒造りに従事する立場から東和酒造株式会社 杜氏 今川純氏、講演者である中村貴子氏、そしてMiss SAKEとして2025 Miss SAKE JAPAN 館農知里氏と2024 Miss SAKE 京都 津田朋佳が登壇。

大倉理事長「地域が持つ素晴らしい文化を最大限に活用しながら、京都の清酒を今後さらに発展させていきたい」と強い意志を語った。

北川社長「多くの訪日外国人に対して、京都が日本酒の主要な産地であることを積極的にアピールしていきたい」との抱負。

また、女性初の丹波杜氏である今川純氏からは京都の地形と酒質の関係に話すとともに「今後はより親しみやすく、軽やかな飲み口のスパークリング日本酒を造っていきたい」という展望も。

中村氏からは、大学で20歳前後の学生に日本酒について教えている立場から、「若い世代が日本酒を選ぶ機会はまだ多くはないものの、仲間とお酒を楽しむ文化の中で、一人でも日本酒を飲む人がいれば興味を持つきっかけになっている」という現状を紹介。

Miss SAKEとしても、沢山の人が日本酒を飲むきっかけを作るためにもおすすめの飲み方やペアリングをより発信していくべきだと感じた。

今回のGI「京都」認定は、京都の日本酒が持つテロワールや歴史、造り手の想いを、国内外へと伝えていくための大きな一歩だ。Miss SAKE 京都として、この認定をゴールではなく、新たなスタートと捉えている。京都の日本酒がなぜ美味しいのか、なぜ京料理に合うのか、そしてなぜ今、世界に伝える価値があるのか。その問いに、自分自身の言葉で答え続けながら、日本酒の魅力を未来へとつないでいきたいと、強く心に刻んだ一日となった。


文:2024 Miss SAKE 京都 津田朋佳
2024 Miss SAKE 京都代表。京都出身。
幼い頃より日本舞踊を習い、文化に慣れ親しんできた中で日本酒は「文化と歴史が詰まった贈り物」と感じMiss SAKEにチャレンジ。京都代表として持ち前のコミュニケーションを活かし活躍中。

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