株式会社Linné
京都に醸造所設立を目指すファントムブリュワリー「LINNÉ」

多種多様な素材と日本ならではの概念を取り入れながら、食文化の多様性を広げることを理念とする[株式会社Linné]は、初のブランドとなる「800(ヤオ)」より、日本酒の造りをベースに「大麦」「蕎麦」「米」をそれぞれ取り入れた醸造酒「800 大麦(ヤオ オオムギ)」「800 蕎麦(ヤオ ソバ)」「800 米(ヤオ コメ)」を醸造。
2025年、現在はファントムブリュワリー(施設を持たない醸造所)として、全国の酒蔵での酒造りを行いながら、京都での自社醸造所創立を準備中。
代表取締役 今井翔也さんは、日仏米を拠点に酒造りを行う日本酒スタートアップ「株式会社WAKAZE」の共同創業者であり、酒造りの最高責任者である杜氏を務めていた。
在籍中には、「クラフトサケ」の前身を世界で初めて生み出し、2018年に創立した三軒茶屋醸造所(現在は閉鎖中)では、初代杜氏として現在のクラフトサケの醸造技術の基盤を立ち上げ。
2019年渡仏してパリ郊外に醸造所創立、2023年には京都とアメリカ・カリフォルニアでの技術開発で「日本酒を世界酒に」の最前線を担ったのち、再び日本から世界に対して「麹の未知の可能性を解放したい」という想いから、2024年3月に退職後、4月に株式会社Linnéを創業。
LINNÉ初の醸造となるブランド「800」は、「異を醸す酒」をコンセプトに、複数の植物由来原料を組み合わせた「クロスボタニカル」を醸造の軸としている。名前は八百万の神などの八百(=物事の数の多いこと)に由来している。
「800」の第1作である「800 大麦」は、埼玉県川越のクラフトビール「COEDO BREWERY」から譲り受けたビール大麦を麹として、福島県南相馬のクラフトサケ「haccoba」にて福島の米とともに醸された。
第2作以降の「800 蕎麦」「800 米」の本格販売もしている。
