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あったかご飯処 信のじ

この道30年余りの大将の料理に合わせた日本酒をセレクト

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この道30年余りの大将の料理に合わせた日本酒をセレクト

今年5月、浄土寺に魚とお酒の美味しい居酒屋がオープン。元は聖護院で営業していたがコロナ禍に巻き込まれ、一時は閉店を余儀なくされたが、クラウドファンディングで多くの人々の支援を受け、移転して見事に再起を果たした。
お品書きは旬の刺身を筆頭に、日本酒が欲しくなるアテがズラリ。特に鮮魚は中央市場の仲卸さんと長年の信頼関係を積み重ね、その日の良いものが手に入る。日本酒は季節ものを中心に10種ほど。一合880円の均一価格で、3種が選べる飲み比べセット1550円(約一合半)もお値打ち。

カウンター7席と2人掛けのテーブル2席。前よりは手狭になったが、その分、距離感は近くなった。2階では6〜8名の宴会が可能

おすすめの料理とお酒は

つきだし330円
つきだしはカウンターの大鉢2、3種から好きなものが選べるというからうれしい。写真は鱧の玉子とじ。やわらかな鱧の身と出汁の効いたふんわり卵は、これだけで立派な一品になり、お酒がすすむこと請け合い

本日の刺身3種盛り 2323円〜
本日は鯛、鯵のたたき、鱧の湯引き。鱧は注文があってから骨切り、湯引きするからほんのり温かでふわふわ。こんなに旨味のある魚だったかと思い知らされる。鯛と鯵は岩塩とスダチであっさりと。スダチの飾り切りは先端で狙った所に絞り落とせるように、とにかく気配りが細やか

信のじ特製 粕汁 455円
これを食べなきゃ帰れないという常連さん多数。純米酒の酒粕を裏漉しして、クリームシチューのようになめらかな口当たりに。大根、ニンジンの野菜の甘み、豚肉と油揚げの旨みが溶け込んだところに日本酒を追い足しする心憎さ。ピリッと効いた一味がアクセント

おすすめの日本酒

日本酒は一合880円均一

徳次郎 夏純米(京都府/城陽酒造)
名物の粕汁はこの徳次郎の酒粕を使用。こちらは季節限定品で、夏酒らしくキリッと酸の効いた、しっかりとした味わいが特徴。兵庫県産山田錦100%。

旦 天が照らす晴レ酒 夏純米吟醸(山梨県/笹一酒造)
「汗だくになってスカッとしたい時、冷たいビールの代わりになるような、それくらいキレのよいお酒」とおかみさん。特約店のみ販売の希少酒

作 穂乃智 純米(三重県/清水清三郎商店)
ライチのような爽やかな香りで、女性に人気。甘みと酸のバランスがよく、それでいて米の旨みも感じさせる。夏は冷やして飲みたい純米酒

ファンが多い秘訣

訪ねてみて、常連さんがクラウドファンディングで応援したくなる気持ちがわかった。優しい大将と気さくな女将さんが迎えてくれる店の雰囲気が心地よいのだ。
板前歴32年の大将の料理は細部まで気遣いと工夫がされているし、日本酒の顔ぶれもいい感じ。セレクトは「北白川のにしむら酒店」や「酒のやまもと」店主のおすすめから、まずは女将さんが「なるべく発見のあるような、あまり知られていない銘柄」をピックアップ。最終的に大将が店の料理に合うかどうかで決定するそう。なるほど、相性ぴったりの料理とお酒はご夫婦の最強コンビのたまものか。
従来からの常連さんとご近所のお客さんに加えて、哲学の道や銀閣寺から近いので観光客の立ち寄りもありそう。これまで以上にファンが増えること間違いなしだ。

あったかご飯処 信のじ

あったかご飯処 信のじ

住所
京都市左京区浄土寺下南田町109-6Googlemapで開く
TEL
075-771-7088
HP
https://www.instagram.com/shinnoji.2015316/
営業時間
12:00~売切終了、17:00~22:00入店
定休日
不定休

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